ミカンハモグリガの食害跡-2019/12/27

2019年12月27日に撮影したミカンハモグリガの幼虫による、キンカンの葉の食害跡です。

ミカンハモグリガの食害跡-2019/12/27
ミカンハモグリガの食害跡-2019/12/27

別名エカキムシ

最初にみつけたのは夏頃だったか定かではないのですが、病害虫についてまったく知識もなかったので「ナメクジでも這ったのか?」なんて思っていました。調べてみるとハモグリガ、ハモグリバエの幼虫が、葉に潜って上画像のように白いすじ状に食害することから、エカキムシと呼ばれているのを初めて知りました。エカキムシは漢字で「絵描き虫」と書き、ちょっと面白いと思ってしまいます。

ハモグリバエは野菜や花に発生し、ハモグリガはカンキツ類ほか果樹に発生します。カンキツ類に発生するのはミカンハモグリガの幼虫です。そのままな名前ですね。暖かい時期(初夏から秋口くらい)に複数回発生し、卵→幼虫→成虫のサイクルが6日程度と短く、被害を見つけたときには時すでに遅しとなっていることもあるようです。

カンキツに与える害

ミカンハモグリガがカンキツに与える害を調べたところ、ざっと以下のような内容がありました。

  • 見た目が悪くなる
  • 葉が変形する
  • 新梢の生育が悪くなる
  • 落葉が早まる
  • 傷口が雨にさらされることで、カンキツかいよう病に伝染しやすくなる

見た目はともかく、生育への影響やカンキツかいよう病については心配になりますね。ただ、被害にあった葉でも光合成はできる上に、後述する副次的な利用のこともあり、そこまで神経質になるなくともよいかなと個人的には思います。

副次的な利用

ミカンハモグリガはその発生時期から、夏枝や秋枝に多く発生することになります。そして夏枝や秋枝は、多くの場合剪定の対象となります。私のような初心者にとって、夏枝や秋枝を見分けることは難しいので、このミカンハモグリガ発生の有無を利用して剪定する枝を決めることもできます。

ミカンハモグリガの発生自体がどうしても気になるのであれば、登録薬剤を使うという手もあるようですが、やっぱり家ではなるべく薬剤を使いたくないですね。初期にみつけたときに取り除くぐらいでもいいのではないでしょうか。

参考サイト・書籍

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