5月に入って暑いくらいの日が多くなってきており、夏野菜を植え付けても問題がない時期になりました。
我が家の菜園は1平米と小さいため、コストパフォーマンスと食べる頻度を考慮して、ナス科野菜にターゲットを絞りました。そのコンパニオンプランツと併せて紹介したいと思います。
接木苗は高いがメリットたくさん
ナス科野菜は土壌伝染病にかかりやすい野菜です。なので、そうした障害に強い品種の台木に接ぎ木した、接木苗を利用するのが一般的になっています。
接木苗の購入には300~400円/苗くらいかかりますが、栽培に失敗したときの時間的・土壌的な損失を考えたらむしろ安いと思います。リスクへの備えは大切です。
病気に強いのはもちろん、生長力・収穫量アップというメリットが得られる接木苗を選ばない理由はありません。私は下記3品種を購入しました。
- 中玉トマト・シンディスイート
- ミニトマト・プリンセスアイコ
- ナス・飛天長
安さで選ぶなら自根苗(実生苗)
種から発芽させてそのまま育てたのが自根苗(実生苗)です。接木苗のような病気への対抗性などは得られませんが、購入コストが安いというメリットがあります。品種にもよりますが、一般的な野菜苗であれば100円/苗くらいで購入できると思います。
上述の3品種に追加してピーマンの接木苗にしようか迷ったのですが、接木苗との対比やコンパニオンプランツの効果もみたかったため、自根苗を育ててみることにしました。
近くのホームセンターでフルーツパプリカを買ってきました。品種名は不明です。
ナス科野菜のコンパニオンプランツ
コンパニオンプランツとして利用するため、バジルとパセリの苗もホームセンターで買いました。
他、葉ネギは以前から育てていたものを移植、マリーゴールドは菜園に直播きしました。ラッカセイは5月いっぱい育苗してから移植する予定です。
ニラ×トマト・ナス・ピーマン
ニラは葉の香りが害虫忌避に、根につく微生物から発生する抗生物質が病気予防に役立つといわれます。根が深くなるナス科野菜には、同じく根が深いニラが合います。
ただ、我が家ではニラの種まき後からまだ育っていないので、今回は葉ネギを代用しました。葉ネギはニラと違い根が浅いのですが、土もそんなに深くないのでたぶん問題ないでしょう。
バジル×トマト
バジルの香りがトマトにつくアブラムシなどの害虫を遠ざけます。また、バジルが適度に水分を吸収するためトマトが甘く育ちます。
トマトとバジルは料理の相性もよいので、ぜひとも一緒に育てましょう。
パセリ×ナス・ピーマン
パセリの独特な香りがナスやピーマンの害虫を遠ざけ、パセリの害虫もまた少なくなります。さらにパセリが放射状に広がることで、ナス・ピーマンの保湿に役立ち、パセリはそれらの日陰でよく育ちます。まさに互恵関係にあるといえるでしょう。
ただし、トマトとパセリは相性が悪く、パセリが枯れてしまいます。トマトの近くにはパセリを植えないよう注意が必要です。同じナス科野菜なのにこんなに違うのは面白いところです。
一般的なパセリ(カーリーパセリ)の他、イタリアンパセリも同様に利用できます。
ラッカセイ×トマト・ナス・ピーマン
ラッカセイをトマトと混植すると、ラッカセイの窒素固定作用により追肥が不要となり、肥料過多を防ぎます。ナスやピーマンにも応用できますが、こちらは追肥が必要になると思います。
ラッカセイは生長する形により、立ち性、半立ち性、ほふく性の品種があります。コンパニオンプランツとしては、ほふく性の品種(おおまさりなど)がマルチ代わりにもなりおすすめです。トマトなどの根を保護し、余分な水分を吸収するため、品質のよい果実に育ちます。
マリーゴールド
マリーゴールドは優秀なコンパニオンプランツで、地上部の香りで害虫を遠ざけ、根から分泌される物質でセンチュウを駆除します。
さらにナス科野菜につく害虫の天敵を温存することができます。フレンチマリーゴールドにヒメハナカメムシを呼び込み、アザミウマ(スリップス)被害を抑制する手法があります。このように益虫となるカメムシもいるので、間違えて駆除しないようにしましょう。
コメント