クレソン(ウォータークレス)はアブラナ科の多年草です。和名はオランダガラシ。肉料理の付け合わせなど、スーパーでもおなじみの野菜ですね。湿った川辺などで雑草化するような植物なので初心者でも栽培は簡単です。
とはいえ、クレソンだけで栽培するのもなんだか面白くありません。そこで、クレソンのコンパニオンプランツ関係を調べてみました。
先に結論を述べておくと、クレソンにはセリかミツバをコンパニオンプランツとすることにしました。その結論への過程を以下に記載します。
クレソンの特徴
コンパニオンプランツを考えるにしても、まずはクレソン自体の特徴を押さえておく必要はあるでしょう。
クレソンに適した栽培環境
クレソンに適した栽培環境は次のとおりです。
- 生育適温は15℃前後
- 常に湿った状態を好む
- 暑さに弱く夏期は日よけが必要
また、クレソンは茎から根を出して横に広がっていく特性があります。
これらを考慮すると、多湿を好み、耐陰性が高い植物をコンパニオンプランツとして選ぶのがよいかと思います。
クレソンの病害虫
クレソンは病気に比較的強いですが、アブラナ科の害虫がつきます。
- ハダニ
- コナガ
- モンシロチョウ
- カブラハバチ(ナノクロムシ)
- ナメクジ
病害虫の予防はコンパニオンプランツの目的のひとつです。このうち、コンパニオンプランツで対応しやすいのはコナガやモンシロチョウです。カブラハバチもかな?このような昆虫は、産卵する植物の近くに別種の植物があると混乱する習性があるので、これを利用するわけです。
アゲハチョウが産卵するセリ科の植物をクレソンの近くに植えておけば、お互いの害虫を遠ざけてくれるでしょう。
クレソンのコンパニオンプランツは?
一般的にどんな植物がクレソンのコンパニオンプランツといわれているのかを挙げます。
- セリ:セリ科
- ミツバ:セリ科
- ローマンカモミール:キク科
セリとミツバはどちらもセリ科で、栽培に適する環境がクレソンと似ています。
ローマンカモミールは乾かし気味の環境が適するため、この点でクレソンとは合わないと思います。同じキク科のマリーゴールドも同様です。残念。
マメ科でも考えてみましたが、多湿を嫌うものは相性が悪そうですし、横に広がるシロツメクサなどは競合しそうです。多湿にある程度強く、直立するのはエビスグサくらいかと思いますが、プランターでは根を張る深さが足りずに無理ですね。
クレソンのコンパニオンプランツ結論
クレソンと同じように多湿を好み、半日陰でも育つセリかミツバをコンパニオンプランツとして植えることにします。セリ科とアブラナ科の組み合わせで害虫忌避の効果も期待できるでしょう。
種から育ててももちろんよいですが、セリ、ミツバともにスーパーで探せば根付きのものを購入できるはずなので、それを使えば栽培の時間や手間を削減できると思います。
どちらを選ぶかは好みになりますが、栄養価的にベータカロテンやミネラルは若干ミツバが有利なようです。ただ、ミツバは連作障害が強いというのと、だんだん風味が弱くなっていくらしい、というのが気になるところです。
ということで、早速スーパーでセリを買ってきて、根元の部分をクレソンのプランターに植え付けてみました。根っこが短く切られていたのが若干不安ですが、クレソンと一緒に根付いてくれるのを期待しています。
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