寒さの緩んできた3月といえば、カンキツにとっては植え付けや剪定といった重要な時期です。剪定は健全な木の生長、病害虫の抑制、収穫量などに影響する大切な作業です。暖かくなって新芽が出てから枝を切ると木が傷んでしまうので、なるべく早めに終わらせます。
思えば剪定の重要性を知らずに、2018年6月にキンカンを購入してから、これまで枯れ枝くらいしか切っていませんでした。今年から本気出します。
剪定の実施
人生初めての剪定でドキドキですが、カンキツは剪定に強いらしいので失敗を恐れずにドーンとやってみましょう。剪定で気をつけたポイントは後段で記載します。とりあえずビフォーアフターの画像をみていきます。
剪定前の状態
まずは剪定前の状態。
いやはや、ボーボーですね。恥ずかしい。いかにも日当たりや風通しが悪そうです。すごく徒長しています。長すぎる枝は枝自体の生長のためにほとんど力を使ってしまうので、そのままにしておくのは木の大きな負担になってしまいます。
剪定後の状態
そしてこちらが剪定後の状態。
剪定した枝はけっこうな量になり、スーパーのビニール袋いっぱいになりました。正直、切りすぎているんじゃないかと不安もありますが、全体的にコンパクトにすっきりしたんじゃないでしょうか。少しですが残っていた果実も一緒に摘み、家族で美味しくいただきました。でも、キンカンにしては果実の色づきが遅かったのも、剪定していなかった影響があったのかもしれません。
剪定した後の太い切り口は、病原菌の感染や枯れ込みを防ぐために、念のため癒合剤を塗布しておきます。
あと、剪定した枝にカイガラムシの類いがついているのを発見しました。枝が混みあった状態だとこういう虫が繁殖しやすいのでしょうね。全体を確認しましたが、幸いなことに寄生されている枝は限定的だったのでひと安心です。
剪定の際に気をつけたポイント
「家庭でできるおいしい柑橘づくり12か月」を参考に、以下のようなポイントに気をつけて剪定しました。キンカンはそれほど大きくならないので、樹形についてはあまり気にしていません。
- 枝分かれの部分は切り残しがないようにしっかり切る。
- 今シーズンに結果した枝は実がつかないので優先的に間引く。
- 徒長した枝、他の枝と交差した枝、混みあった枝(枝の間隔が狭い、枝分かれが多い)を間引く。
- 25cm以上の長い枝は2/3程度に切り詰める。
なお、枯れ枝は病原菌の感染やさらなる枯れ込みの要因となるので、剪定時期に関わらず見つけしだい切った方がよいです。
キンカンについては3月の剪定はこれで終わりです。あとは夏秋の剪定があります。キンカンと一緒に植えているウンシュウミカンの方は、剪定するほどの枝葉がない(泣)ので今年はお休みです。キンカンとあわせて、春には新しい枝が育ってほしいなと思います。
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