直根性とは?
直根性(ちょっこんせい)とは、根が分かれることなくまっすぐ伸びる、植物の性質のことです。ダイコンやゴボウなどが代表例です。直根性の植物は根が切れると再生が難しいため、移植してはいけないとされています。
我が家では現在、ミニダイコン、ほうれん草、ニンジンを植えており、そのすべてが直根性です。私の悪いクセで、間引きするのがもったいないなと思い、『小さな芽のうちなら移植しても大丈夫かな?』と軽い気持ちで試してみたのですが、結論としては「ダメ絶対。」ということになりました。
なぜなのかを説明するよりまずは見てもらった方が早いと思うので、ミニダイコン(春京赤長水)の画像をのせます。
移植していない(根にダメージがない)もの
まずは栽培初期から根にダメージを受けていないと思われるもの。
間引いたものですがきれいな直根で、このまま生長すればきっとよいダイコンが収穫できたでしょう。
移植した(根にダメージを受けた)もの
そして、こちらは移植によって根にダメージを受けたと思われるもの。
『太い!これはいける!』と思って収穫したのですが、ご覧の通りのラディッシュもどきでした。ダイコンを植えたはずなのに。それにお尻の方から妙に太い根っこが出てしまっています。
こうなった要因をいくつか考えました。
- 近くに葉ネギが植わっている
- 追肥していない
- 発芽後に間引きした際に移植した
まず葉ネギですが、ダイコンはネギ類の出す成分を嫌い、曲がって育ってしまうそうです。でも今回は曲がったわけではなく、短いだけなのでおそらく無関係だと思います。追肥していないのも、極端に短い原因としては違うでしょう。現に間引いたダイコンは通常の形でしたし、こちらも葉は普通に育っていました。
ということで、後日気づいた『発芽後に間引きした際に移植した』という要因が、最も可能性が高そうです。そういえば、芽を取り出すときにブチッという感触があったんだよなあ…。
そんな初期のダメージが、後々まで影響を及ぼすとは考えていませんでした。こうしたことを実際に学べたのはよい経験だったと思います。
ほうれん草も直根が重要
『ほうれん草は根菜じゃないから大丈夫だろ?』と考えるのは甘いです。私のことですが。
ほうれん草が正常に生長するには直根の長さが必要となり、収穫期には直根が50cmにも達するということです。まったく知りませんでした…。以下のリンク先で詳しく書いてくださっています。
以上のことから、家庭菜園でほうれん草など直根性の植物を育てる際は、なるべく深いプランターなどを用意しましょう。
コメント