2020年01月20日に撮影したカブラハバチの幼虫、通称ナノクロムシ(菜の黒虫)だと思います。
撮影当時の頃、画像のような小さい黒いものが壁に引っ付いていたり、なぜかタイル床に落ちていたりしたので、正体が気になって調べてみました。こんな真っ黒いやつはみたことがありません。
真っ黒いやつの正体はカブラハバチの幼虫?
「黒い 幼虫」などで調べればすぐ答えはでました。カブラハバチというハチの一種の幼虫という線が濃厚です。ハチといっても毒針をもたず、人を刺すこともありません。幼虫は菜っ葉につく黒い虫であることから、ナノクロムシ(菜の黒虫)とも呼ばれています。
カブラハバチは「蕪葉蜂」と書き、カブのようなアブラナ科の葉に卵を産みつけ、生まれた幼虫が葉を食害します。カブラと名前についていますが、食べるのは野菜じゃなくてもアブラナ科なら問題ないようで、雑草もよく食べます。うちの庭のアブラナ科といえばミチタネツケバナです。
この幼虫の発生時期は、主に春と秋の年2回とのことです。でもこれを撮影した時期は1月の終わりごろなんですよね。うーん、暖冬の影響なのか、それともまったく別の幼虫なのか。ちょっとわかりませんね。
カブラハバチの幼虫は、外部からちょっとした刺激を受けると、ポロっと地面に落ちて動かなくなるそうです。そうなると、その体色と相まって見つけるのは容易ではなくなります。弱者の生存戦略というか、うまいことやるなあと思います。
うちの庭では食害にあって困る植物はないため、駆除はせず放置しておきます。ミチタネツケバナを好きなだけ食べてもらえばいいでしょう。でも野菜を植えている屋上にはこないでね。
カブラハバチの防除方法は?
とはいえ、あまり歓迎されるものではないので、カブラハバチの防除方法を紹介しておきます。
物理的に防除する
基本的には野菜に成虫を近づけさせない=産卵させない、ということを達成できればよいので、野菜に防虫ネットをかけましょう。
産卵されてしまった場合は目視でみつけるのは困難なので、幼虫をみつけたら捕殺するようにします。前述したとおり、刺激をあたえると落ちて動かなく習性があるので、これを利用すれば簡単にとれるでしょう。
コンパニオンプランツで対応する
コンパニオンプランツの効果として害虫忌避があります。例えば、アゲハチョウの好むセリ科と、モンシロチョウの好むアブラナ科を混植しておくと、それぞれ目当ての植物をみつけられずに混乱し、産卵される機会が減るという効果が知られています。
もちろん完全に防げるわけではないでしょうが、カブラハバチにも一定の効果が期待できそうですね。アブラナ科と相性がいいコンパニオンプランツの一例は、セリ科のパセリやニンジン、キク科のマリーゴールドなどです。
うちでも育てていますが、マリーゴールドはセンチュウ対策や緑肥にもなる優秀なコンパニオンプランツです。花も長期間咲くので景観的にも植えて損はないと思いますので、ご興味があればぜひ検討してみてください。
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